2008.09.16
前回ネックポケットを掘り下げなければいけないところで終わっていましたが無事に作業を終えました。
集中する作業なので写真は撮れませんでしたがベアリング付きのビットを使ったので思いのほかうまく掘り下げる事ができました。
さぁこれであとは磨き作業が終われば塗装に移る事ができます。
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通常の紙ヤスリも使いますが自分が重宝しているのが3M(スリーエム)のスポンジヤスリ。(写真左)
これは洗えば何度でも使う事もできますし磨きやすく目 が荒い物から細かい物まであるので使い勝手が良いです。
あとカーブの所は掃除に使うコロコロ(粘着シート)に紙ヤスリを巻いて磨くときれいに磨く事ができ ます。
粘着シートなのでペーパーがずれる事もありませんしなかなか便利です。 |
↓3Mスポンジヤスリ
http://www.rakuten.co.jp/grass-road/469361/469371/#415457
この磨き作業できっちりつるつるになるまで磨けば次は塗装!
塗装についても作業内容を調べていますが何段階か手順があるようで色々と大変そうです。
小学生の頃はプラモデルの塗装で失敗ばかりしていましたが今回はうまくできるんでしょうか・・・。
2008.09.19
ぼちぼち塗装工程に入るという事で塗装について考えたいと思います。
自分はこれまで何度かギターの塗り替えは経験済みで市販のギターの塗装を剥いだ事もありますがあくまで何も知らない素人塗装でした。
塗装を剥いだ経験からギターの塗装は木地→シーラー(下地)→着色→クリアーコートという事は何となく知っていますがStewart-MacDonaldの無料カタログによると簡単に塗装の工程が書かれていました。
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これによるとマホガニーやアッシュなどの導管の深い木材は工程が多いようですが今回の自分のギターはネックはメイプル、ボディーはアルダーなので比較的少ない工程で良さそうです。 |
下地処理は色々な自作サイトで使用されていた木部用プライマー
http://www.asahipen.jp/product/detail.php?top_cat=04&cat=01&middle_cat=07&item_code=14903とサンディングシーラー
http://www.washin-paint.co.jp/product/details.php?item_id=100039を使い、着色やクリアーも市販のスプレーで・・・と考えております。
その辺は適宜適応で・・・。
ちなみに今回の色は黒!!
自分の知り合いが見たら「また黒か!」と言われそうですが、まぁ最初という事で許してください。
2本目以降は違う色にも挑戦したいと思います。
例えばつや消し黒とかシースルーブラックとかメタリックブラックとか・・・。
週末はホームセンターで塗料探しをしたいと思います。
2008.08.21
しばらく間が空いていたポジションマークを蓄光タイプの樹脂粘土「おゆまる」で作成しようという試みですがどうやら失敗のようです。
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こちらが試しにポジションマークとしてはめてみた写真ですがご覧の通り素材自体が少し透けた白色なので黒い指板の上では視認性に欠けます。
さらに小さい所 為なのか暗い所でもかすかに光るだけで演奏中に指板を見る距離だと役に立ちません。
なので今回は失敗という事で・・・。
なかなか思ったようにはいかないものですね〜。 |
とりあえず今回は普通の白いプラスチック製のサイドポジションマークのみにしたいと思います。
そのうちLEDを使ったポジションマークにもチャレンジしたいものです。
http://jp.youtube.com/watch?v=9eS0ZCL8PWE Killer KG-PRIME Blue Flame LED Ver
2008.10.01
ようやくプライマーを入手したのでいよいよ塗装、の前に準備として指板のマスキング、塗装時に持つ取っ手の取り付けをしました。
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ボディーには10mmのベニヤ2枚をビスで固定、ネックは6mmのMDF板を余っていたロングビスで固定(ネックとボディーの接続はショートビスを使用)しました。
塗り残しがないようにMDF板とネックの間を空けています。
あと取っ手の先に穴を開けているので塗装後はS字フックを取り付けて物干し竿等に吊るす事ができます。 |
これで準備万端!
プライマー→サンディングシーラーまではあまり時間が掛からないと思うんですが・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=BA6IukKYymE Carvin Guitars Factory Tour
この動画の塗装工程に出てくるクルクルユニットがあれば楽に塗装ができそうですね。
2008.10.03
プライマーを2度吹きました。
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いきなりピカピカになってしまいました。
先日までの木地の状態とはえらい違いです。
色が少し赤茶けて木目がくっきり!このままでも良いかも?と思ってしまいますが細かい所の下手さが目立ってしまうので隠す為にも今回はベタ塗りで・・・。
加工が上達したらクリアー塗装のみというのも良いかもしれませんね。 |
手順としてはプライマーを吹き付ける前にホコリなどを取り去る為によく絞った濡れ雑巾で拭きます。
そしてプライマー1回目を吹きつけ、乾燥後スポンジヤスリのウルトラファイン→マイクロファインでサンディング、再び濡れ雑巾で拭き取り2度目のプライマーを吹きました。
サンディングをしたのは素人のスプレー塗装なので所々に粒状に吹きつけられたりするのを修正する為で、この作業を行う事で比較的きれいに作業できたと思います。
この後またサンディングして次はサンディングシーラーか・・・。
2008.10.06
「へびった・・・」
土佐弁で「失敗した」という意味で「へちった」とも言います。
なんて解説している場合では無いんですが・・・。
サンディングシーラーを塗ってサンドペーパーで削ってまでは順調に進みましたが、やはり塗装は鬼門・・・。
やってしまいました。
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一見きれいに見えますが(実際きれいに塗れているところがほとんど)見事に垂れてしまいました。
本職の父親に聞いたところ平面を塗る時はできるだけ塗装面が上になるように寝かせて塗ると良いようです。 |
ちなみにラッカースプレーは乾きやすいので普通は垂れる事がほとんどないそうで・・・。
どれだけ下手なんでしょうね〜。
前にもブログに書いたように本当に下手なんです。
気を取り直してもう一度サンドペーパーで削ってから塗り直したいと思います。
2008.10.08
気分転換にコントロールキャビティーの蓋を作りました。
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予算に余裕がなかったのでホームセンターで500円ほどで販売していた発泡PPシートという物を購入しました。
簡単にカットできるので図面を貼り付けてカットしたあとやすりで整えただけですぐに完成しました。
ただ「発泡」と書いてあるように素材は思った以上に軟らかく蓋に使うにはちょっと不向きかもしれません。そのうちきちんとした素材で作り直したいと思います。
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2008.10.11
ここで塗装が本職の父親が登場。
というのも塗装作業の無理がいけなかったのか病気のせいなのか自分は体調不良・・・。
自分が休んでいる間にブラック塗装→サンディング→クリアーコートをあっという間に終わらせてしまいました。
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今回の塗装では缶スプレーではなくエアコンプレッサーとスプレーガンを使用し塗料もウレタン塗料を使っています。
缶スプレーだと空気圧が調節できなかったり噴霧量も荒いので扱い難いとの事。
おかげ様で綺麗に塗れています。 |
あとはしっかりと乾くのを待って研磨作業に入りたいと思います。
今のままでも充分光沢があるので磨かなくても良い感じもするんですけど。
2008.10.15
「う〜ん・・・。」
塗装の仕上がりが微妙な状態です。
乾いているけど乾いていないというか、しっかりしているようでもろかったり一部傷が付いたり剥がれたりしてしまったところも・・・。
もう一度全部剥がして塗り直す事も考えましたがちょっとしんどいな〜という事で・・・。
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組み上げてしまいました。
使うのは自分ですしとりあえず完成させた後で塗装の勉強、実験をしてちゃんとした塗装方法を確立してから塗り直す事が一番の近道だと思ったので・・・。 |
今回配線作業には苦労しました。
ピックアップはEMG-808ですが付属の説明書がペラペラの紙切れ1枚のみ・・・。
配線図も1ピックアップ仕様のみ・・・。
これじゃ分からんという事でEMGのホームページ
http://www.emginc.com/index.asp
のサポートページ
http://www.emginc.com/support.asp
にあるザックワイルドセット「EMG-ZW Set」の配線図のPDFファイルを参考に配線しました。
ザックワイルドセットの仕様は2ヴォリューム、2トーン、3WAYトグルスイッチで今回製作して
いるギターと同じ仕様なのでこの配線図の通りに配線して問題ありませんでした。
それとEMGの配線で注意が必要なのがアース処理。
通常はブリッジにアース線を結線してポットに落ちるようにするんですがEMGの説明書には「DO
NOT reconnect the bridge ground wire.」と書いているのでアース処理は不要・・・のはず。
実際アース処理せず配線しましたが今のところノイズも出ていないのでこれでOKだと思いま
す。
細かい調整はこれから行っていくとして練習用の小型アンプで音を出してみましたがちゃんと音がでます。
音程も大丈夫・・・だと思います。
素人が初めて作っ たにしてはまぁまぁの出来ですがネックの握りはまだまだ見直す必要がありそうです。
その他に気付いた事はこれからレポートしていきたいと思います。
2008.11.02
組み込みを終えて半月ほど弾いてみて気になった部分を調整しました。
といっても完璧の状態ではなくまあまあの状態。
これ以上は弾きながら気が付いた所を調整していく形にしたいと思います。
具体的にどこを調整したかというと、ネックポケットにシムを入れて少しだけ仕込み角度を付けて弦高が下がるようにしました。
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コピー用紙を半分に折って瞬間接着剤で貼り付けた物を短冊状に切りネックポケットのネックエンド付近に載せてネックをネジ止めすると紙の厚さの分だけネッ クエンドが高くなり角度が付くという仕組み。
これで弦高が下げられる状態になったのでナットの溝を少し削って弦高を下げました。 |
写真に撮ってみましたが撮影が下手な所為でよく分かりませんね〜。
あとはオクターブチューニングですがブリッジの駒を前後に動かして各弦の12フレットのハーモニクスと実音が同じになるように調整するんですが8弦目は調整できるギリギリの範囲でした。
ブリッジの取り付け位置をもう少しボディーエンド側にしておいたほうが良かったようです。
次のギター製作の時には改善した いと思います。
弦のゲージは1弦から009、011、016、024、032、042、054、.072 でダダリオの7弦セットと同じくダダリオの072のバラ弦をサウンドハウスで購入しました。
072のゲージだと通常のペグの穴には入らないので僅かにペグ の穴を棒ヤスリで削って入るようにしました。
8弦目のチューニングはギリギリのテンションでLowEが出せる状態でF♯だとちょうど良いテンションになっ ています。1〜7弦はE〜LowBのノーマルチューニングです。
これでどうにか弾きやすい状態になったので録音などもできそうです。
2008.11.11
どうやら禁断のベース弦の領域に足を踏み入れてしまったようです。
この前まではあくまでギター用の.072ゲージの弦を8弦目に使用していましたがF♯にチューニングするとまずまずのテンションで弾き心地もそれほど悪く
なかったのですがLowEにチューニングするとテンションが弱くて速いフレーズを弾くと追いつかなくなってしまう状態でした。
何故LowEにこだわるかと申しますとLowEにチューニングすると所謂ドロップDチューニングのように指1本でパワーコードを押さえる事ができますし6弦ルートのバレーコードフォームのまま7,8弦に人差し指を延長させる事で8弦全てを押さえるコードを弾く事ができるようになるからです。
まぁ実際は押さ え難いので1,2の音が鳴り難くなるんですが・・・。
という事で、LowEにチューニングできるようにベースの弦を使ってみようという事になったわけです。
ゲージはベース用3弦.080!!
例の如くペグの穴 を棒やすりで削って弦が通るようにして弦を張りました。
ただブリッジ裏のストリングブッシュはギター用のままなのでベースの弦を通すと・・・
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こうなるわけです・・・。
まぁこの辺は2号機のパーツを注文する時にベース用のブッシュを買って変えれば済む事なので・・・。
弾き心地はかなり良くなりました。
LowEでもしっかりとした音が出せます。 ただF♯だとテンションがきつ過ぎる感じです。 |
ベースの弦を使用しているとなるとネックの反りも心配なので弾き終わったら8弦だけ緩める方が良いかもしれません。
しばらくこれで試してみて問題無ければこれを標準仕様にしようと思います。
(後述)
.080ゲージの弦について調べてみたところダダリオからギター用の.080弦が販売されているようです。
http://www.tmc-liveline.co.jp/daddario/daddarioelectric.html このページのSingle Guitar StringsのNW080 \1,019 (\970) を参照
2008.12.03
スタジオに行って実際に大音量で弾いてきました。
大音量のギターサウンドも気分爽快というより「こんなにストレス(負荷)がかかったっけ?」という感じ。
思い通りの演奏ができるようになるには何度かスタジオに通わないといけないレベルだと痛感しました。
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メサブギーと8弦ギターの組み合わせはかなり暴れん坊といった感じで8弦目に関しては歪ませるとパワーコードが濁った音になるので単音で使ったほうが良いかもしれないと感じました。
クリーンならコードでも充分に使えると思います。 |
演奏している動画は自分の演奏が安定しないので撮るかどうか悩みましたが、今の実力を実感する為にも撮ってみました。
次のページは完成写真集と動画を紹介します。
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