2008.08.23
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これが噂の型取りゲージです。
写真は7弦レスポールのネックの型取りをしている所です。
何枚もの薄いプレートが合わさった物が対象物に接する事で方取りする部分だけがムニュっと動く事で反対側に型通りのものが現れるという優れ物なのです。 |
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この型取りゲージで紙に写し取ったものを8弦用の横幅に合わせた大まかなシェイプを描いてプラスチック製下敷きに写し取ってカット。
これがテンプレートになるというわけです。ネックを削ってはテンプレートを当てて確認していけば目的のシェイプになる!・・・はず・・・。 |
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そして目的のサイズまで削っていくわけですが手作業では辛いので何か無いかと考えたのがボール盤にポリッシャーなどで使うような物(写真参照)を取り付けた物にサンドペーパーを貼り付けて回転させてネックを削ります。
YouTubeの動画ではネックを置いてポリッシャーで削っていましたがポリッシャーは持っていないのでその逆を・・・というわけです。
これのおかげでほぼ目的の厚さに削れました。 |
あとはテンプレートを使って微調整するのみ!
2008.08.29
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削って削ってなんとかネックの形になりました。
ヘッドとネックがボキっと折れないようにボリュート(こぶ)もがっしりとしたものにしていますがもう少しスマートにさせた方が良いかもしれません。
その辺は弾いてみないと分からないので一度仮組みして実際に弾いてみてから考えたいと思います。 |
ボディーの方はコントロール関係の穴を開けました。
構成は自分が弾き慣れているレスポールを参考に2ボリューム、2トーン、3WAYトグルスイッチにしてみました。
この構成はIbanezのLAカスタムRG7CSD1というモデルに採用されていたのでトグルスイッチの位置もそのギターを参考にしてみました。
あとはナットを作れば仮組みできる状態ですがナットの溝を付ける為のヤスリを注文して届くのを待っている状態です。
届くまでボディーのサンディングやポジションマークの研究でもしましょうか。
2008.09.05
ナット用のやすり(ナットファイル)が届きました。
「楽器83」というネットショップで注文して届くまで約半月!!
以前アメリカのStewart-MacDonald
http://www.stewmac.com/ に注文した時は約1週間で届いたわけですから「楽器83」はアメリカより遠い場所にあるのか?と思ってしまうほど。
最初に注文して2週間まったく音沙汰が無かったので問い合わせをしてやっと5,6日でお届けしますというメールが・・・。
届いたので良いんですが商品だけで納品書などが入ってなかったのにはさすがに閉口してしまいました。
気を取り直してナットファイルの話に戻します。
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今回購入した物はHOSCO製。
弦のゲージごとに対応したやすりが個別に封入されています。
このセットはギター用の物なので1〜6弦までは対応できますが7,8弦には対応していません。
7、8弦はStewart-MacDonaldで購入したベース用のナットファイルで溝を付けたいと思います。 |
↓ナットファイル
http://item.rakuten.co.jp/auc-topguitars/tl-nf10/
これでようやく仮組みができるかな?
2008.09.08
仮組みの為にナットを作成します。
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まずはナットにフレットの高さを記します。写真の鉛筆は真っ二つに裂いてありフレットに乗せてナットにマーキングすると指板からフレットの高さの分だけマーキングできます。
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このマーキングより少しだけ高い位置までナットファイルで溝をつければ適性な溝をつけられるというわけです。
それより高い部分は不要なので削り落としてナット形成します。 |
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ナットの弦間はこのようにパソコンでシミュレートしてみたり |
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溝のスペース決めるString Spacing Ruleという物を使って適切なナットの位置を決めます。 |
↓String Spacing Rule
http://www.stewmac.com/shop/Tools/Special_tools_for:_Nuts_and_saddles/String_Spacing_Rule.html
位置が決まれば実際に溝を切るわけですが今度は溝の深さ(弦高)を決めなければいけません。
しかしその目安に入れた鉛筆のラインが見難いではありませんか。
そこで自分が利用したのがナットファイルそのもの。
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普段弾いているギターのナット部分の弦と指板の間にナットファイルをはめてぴったりと合うゲージ(自分のギターでは0.36インチでした)のナットファイルを写真のように置いて溝を切っていけば目的の位置より深く削れる事がありません。
これを8本分行いました。思ったより深い溝になったのでナット全体の高さも削って成形し直さないといけませんね〜。 |
あとヘッドがそのままだとカーボンロッドが丸見えなのでツキ板(シート状の木材)を貼りました。他はストラップピンを取り付けたりしました。
ナットが完成したので仮組みして弦を張ってみました。
なんとか様になりましたね〜。
実際に弾いてみて分かった事は
その1 今の段階では弦高をかなりの高さにしないと適切な弾き心地にならないのでネックポケットをあと1〜2ミリほど掘り下げないといけないようです。この段階で掘り下げるのはかなり度胸が必要でしょうね・・・。
その2 ネックの握りがまだまだ太い。これは実際に弾いてみないと分からないと思っていたので予想ができていました。もう少しリシェイプしたいと思います。
その3 弾くと楽しい。ちょっと混乱しつつも楽しく弾けます。色々な弾き方ができそうです。ベースのようにスラップしたり低音でタッピングしたりと色々アイデアが出てきます。ディストーションを掛けたヘヴィーサウンドでスラップすると面白いでしょうね。
完成まであと少しですがその少しが大変・・・。
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