《自作8弦ギターの修正4》

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フレットの修正が終わったのでようやくブリッジの修正です。

元の状態はこんな感じ。

Dscf0035

オクターブ調整をきっちりする為にもう少しブリッジのサドルを下げたいんですがこれ以上下げようとするとスプリングが邪魔をしているのとネジが弦に当たってしまい下げる事ができません。この問題に解決する為にシェクターの8弦ギターのブリッジは8弦のみ短いサドルになっていて調整できるようになっています。そのサドルが売っていないものか探しましたが無かったので思い切ってスプリングを外してネジをカットして短くしてしまおうというわけです。

まずはネジをカットしますが最初金切りノコ(写真左)でギコギコ地道に切ろうと考えましたがあまりにも時間が掛かってしまうのでまずはいらないネジを写真右上のワイヤーカッターでカットしてみてネジが変形しないか確認したあと一気にカット!切り口が荒い箇所をヤスリで磨いて滑らかにしました。写真上がカット前で傷が付かないようにマスキングテープを貼った状態で下がカットしたものです。

Dscf0037

カットしたネジを使って試しにセットしてみました。

Dscf0040

スプリングを外してカットしたネジをサドルに付けてサドルを下げるとこのように弦を通す穴が若干隠れてしまい弦とサドルが干渉してしまいます。そこで

Dscf0045

このように弦が通るように穴に向かって斜めに削り込みました。このブリッジはブラスでできているので金工用丸棒ヤスリで比較的簡単に削る事ができます。ただブリッジを固定するネジが近くにあるので干渉しないように弦を通して確認しながら必要最低限削りました。

全てのサドルを取り付けた状態です。

Dscf0046

上から見ると穴が塞がって見えますが斜めに弦が通るスペースが確保されています。他のサドルと比べてもサドルが下がるようになっているのがよく分かると思います。

ネックを取り付けて完成!

Dscf0050

さっそく弦を張って試奏、といきたいところですが手元に7弦のセットがありません。注文しているんですがまだ届かず・・・。残念!弦が届き次第試奏して報告したいと思います。

コメント(4)

太い弦のオクターブってデリケートですよね・・・

僕は6弦のギターに太い弦を張って2音下げでプレイしていますが、ハイポジションの音程が気になってしかたないです(涙)

8弦ならなおさらでしょうね、解ります・・・

>九座@rojさん
初めてのギター製作で初めての8弦ギターでしたからブリッジの設定が甘かったんです。最初は.080ゲージを張るとは思いませんでしたし・・・。6弦ギターで極太弦を使ってダウンチューニングする場合も厄介ですよね。キャパリソンのHGSはダウンチューニング用に最初からブリッジの位置をボディーエンド側にシフトしていますが一般のギターもシェクターの8弦のようにパーツ交換だけで極太弦のオクターブ位置に対応できたら良いんですけどね。

手っ取り早くて確実な解決法ですね
ロック式やチューンオーマチックだとこうはいきませんな。
最悪の場合ハイポジの音程は諦めるか5〜6フレットあたりでチューニングを合わせるといった変則技で対応するしかなさそうです。

本音を言えばメーカーがそれを見越してパーツ作りをするべきだと想います(笑

>ゴア爺さん
自分にできるのはこれくらいですが効果は期待できそうです。

昔と違って今は1音下げ、2音下げが特別ではなくなってきているのでやっぱりメーカーさんはダウンチューニングに対応したパーツを作るべきだと思いますよ。今のところダウンチューニングに積極的なのはキャパリソンくらいですかね?。もう少し頑張ってほしいものです。

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このブログ記事について

このページは、akiraが2009年9月 7日 22:42に書いたブログ記事です。

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